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浴衣は右か左のどっちが前？忘れない覚え方や綺麗に着付けできるポイントを解説

浴衣は右か左のどっちが前？忘れない覚え方や綺麗に着付けできるポイントを解説

/ コラム

2025.05.14

浴衣を着る際は前合わせの向きは重要ですが、どっちが前かわかりにくいという声をよく耳にします。間違った着方はマナー違反となることもあるため、正しい知識を身につけておきましょう。

この記事では、「右前・左前」の違いや覚え方、着崩れを防いで綺麗に着付けるコツまでわかりやすく解説します。正しく浴衣を楽しむための参考にしてください。

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【目次】

浴衣の前合わせ「右前」「左前」とは
浴衣は「右前」と「左前」のどっちが正解？
浴衣で「左前」にしてはいけない理由
浴衣の前合わせで注意しておきたいポイント
浴衣の正しい前合わせ「右前」の覚え方
浴衣は着崩れに注意！崩れるとだらしなく見える箇所
浴衣が着崩れた際の簡単な直し方
浴衣を綺麗に着付けするコツ
浴衣を正しく綺麗に着付けたいなら『アトリエはるか』がおすすめ
浴衣の着付けなら『アトリエはるか』

浴衣の前合わせ「右前」「左前」とは

浴衣の前合わせには「右前」と「左前」があり、和装では重要な意味を持ちます。

「右前」は相手から見て右衿が上の状態
「左前」は相手から見て左衿が上の状態

わかりやすく解説するので、着用マナーとして正しく理解しておきましょう。

「右前」は相手から見て右衿が上の状態

「右前」とは相手から見ると、右側の衿が上になっている状態のことです。「右前」という言葉は「前」を「先」という意味でとらえて、「右側（自分から見て右側の身頃）を先に身体に合わせる」ことから来ています。

つまり、最初に右脇の身頃を身体に沿わせ、その上から左脇の身頃を重ねることで、相手から見て右側の衿が上に重なります。この状態が「右前」の前合わせです。

「左前」は相手から見て左衿が上の状態

「左前」とは、相手から見て左衿が上になっている状態のことで、「右前」と逆の合わせ方です。最初に左脇の身頃を身体に沿わせ、その上から右脇の身頃を重ねると、向かって左側の衿が上に重なる形になります。

これは本来故人に施す装いであるため、浴衣の場合は基本的に「左前」で着用することはありません。

浴衣は「右前」と「左前」のどっちが正解？

浴衣の「右前」と「左前」の選択を間違えると、見た目の印象だけでなくマナー違反と見なされる可能性があります。

男女ともに「右前」が正解
浴衣で「左前」はマナー違反

詳しく解説します。

男女ともに「右前」が正解

浴衣の前合わせは、男女を問わず「右前」が正しい着方とされています。「右前」は長い歴史の中で受け継がれてきた和装の基本であり、性別によって変わることはありません。

そのため、着物や浴衣、襦袢などすべての和服に共通する着付けのルールとされています。普段着としての浴衣でも、格式ある場で用いる着物でも「右前」を守ることが大切です。

浴衣で「左前」はマナー違反

「左前」で浴衣を着ることは、大きなマナー違反とされています。一見すると衿の重なりが左右逆になるだけに思えますが、実は非常に縁起の悪い着方です。

特に和装に詳しい年配の方や格式ある場では、失礼にあたると見なされる可能性があります。正しく着こなすことで、周囲にも心地よい印象を与えられます。

次の章では、浴衣で「左前」にしてはいけない理由について詳しく解説します。

浴衣で「左前」にしてはいけない理由

浴衣で「左前」にしてはいけない理由は次の2点です。

左前は「死装束」を意味するため
「右前」になることを前提に柄が入っているため

マナーだけでなく、意味合いを理解しておきましょう。

左前は「死装束」を意味するため

「左前」は亡くなった方に着せる「死装束」の合わせ方であるため、避けなければいけません。「この世とあの世は反対の世界だ」との考えから、亡くなった方の着方は逆になるといわれています。

したがって、浴衣を左前に着ると「死」を連想させてしまい、縁起が悪いとされています。日本の文化では、「左前」は避けるべき着方として覚えておきましょう。

「右前」になることを前提に柄が入っているため

多くの浴衣は「右前」になることを前提に柄が入っているため、見た目の美しさを保つためにも「左前」は避けるべきです。花柄や模様の位置、デザインのバランスなどは、右前にしたときに美しく見えるよう設計されています。

「左前」で着用すると本来目立たせたい柄が隠れてしまい、全体の印象が崩れます。浴衣を美しく着こなすためにも「右前」は不可欠です。

浴衣の前合わせで注意しておきたいポイント

浴衣を正しく「右前」に着付けても、ちょっとしたことから恥をかいてしまうことがあります。

スマホの写真で反転する可能性がある
襦袢も「右前」で着用する

注意しておきたいポイントを押さえておきましょう。

スマホの写真で反転する可能性がある

スマートフォンのインカメラで撮影した写真は、左右が反転して見えてしまうことがあります。そのため、正しく「右前」で着ていても、写真を見ると「左前」に見える場合があります。

SNSなどにアップする場合は、事前に反転していないかをチェックしましょう。自分では気付かなくても、他人から指摘されて恥ずかしい思いをすることもあるため注意が必要です。

襦袢も「右前」で着用する

浴衣の下に「襦袢（じゅばん）」を着る場合も、浴衣と同じく「右前」で着用するのが正しいルールです。

表からはあまり見えない部分ですが、衿元からちらりと見えることがあるため、間違えると不自然な印象になります。見えないところまで丁寧に整えることで、より美しく浴衣を着こなせます。

浴衣の正しい前合わせ「右前」の覚え方

「右前」は言葉だけでは分かりにくく、混乱しやすいポイントです。浴衣の正しい前合わせ「右前」の覚え方を紹介します。

自分から見て左側が上に重なる
相手から見て「yの字」になる
女性用の洋服にあるボタンと逆になる
右手が衿元に入る

自分の覚えやすい方法を見つけましょう。

自分から見て左側が上に重なる

「右前」は、自分から見て左側が上に重なります。着付けの基本は、まず自分の右手側の身頃を身体に当て、その上から左側の身頃を重ねることです。鏡を見ながら着るときも、自分の左側が上になるよう意識します。

一見すると左右の判断が難しいですが、「右手が先」と覚えておけば、自然と正しい「右前」になります。

相手から見て「yの字」になる

「右前」で着ると、左右の衿同士が交差する部分は、相手から見てアルファベットの「y」に見えます。これは、左側の身頃が右側の上に重なっていることでできる形です。

自分では気付きにくいため、家族や友人に「yの字になっているか」を確認してもらうとよいでしょう。

女性用の洋服にあるボタンと逆になる

「女性用の洋服にあるボタンと逆になる」と覚える方法もあります。一般的な女性用の洋服は、左側が下、右側が上になるようにボタンが配置されています。浴衣はその逆で、左側が上に重なるのが特徴です。

洋服の感覚で衿を合わせると間違えやすいため、「洋服とは逆」と意識しておくと、迷わず着付けができます。

右手が衿元に入る

「右手が衿元に入る」動作で「右前」を理解しておくこともおすすめです。「右前」に正しく着付けられていれば、右手を自然に衿元の内側（身体に近い側）に差し込めます。

この感覚は、目で確認しにくいときの確認方法として便利です。外出先などで衿合わせが不安になったときは、右手を入れてみることでチェックできます。

浴衣は着崩れに注意！崩れるとだらしなく見える箇所

どのような素敵な浴衣でも、着崩れてしまうと一気にだらしない印象になります。特に次の4か所は見た目に影響しやすいため注意が必要です。

衿元｜胸元や肩が見えるとだらしない印象になる
帯｜帯が下がると全体のバランスが崩れる
裾の長さ｜左右・前後差があると品がなくなる
背中｜シワ・たるみがあるとだらしなく見える

細かい部分まで丁寧に整えることで、美しい浴衣姿が保てます。

衿元｜胸元や肩が見えるとだらしない印象になる

衿元がゆるむと、胸元が開いたり肩が見えたりして、だらしない印象になります。特に女性の場合は清潔感や上品さが損なわれやすいため要注意です。

ただし、衿元が詰まりすぎても窮屈な印象になってしまいます。首の後ろにできる衿の抜き加減を整えて、すっきりと上品に見せましょう。

帯｜帯が下がると全体のバランスが崩れる

帯の位置が下がってしまうと、ウエストラインが崩れ、浴衣全体のシルエットが悪くなります。帯はしっかり結び、結び目の高さを一定に保つことが重要です。

見た目の美しさだけでなく、着崩れ防止にもつながります。

裾の長さ｜左右・前後差があると品がなくなる

裾が広がったり、左右や前後で長さが違っていたりすると、品がなく見えます。歩くたびにだらしなく見えるため、裾の長さは均等になるよう整えましょう。

長距離を移動した後など、鏡でこまめにチェックする習慣をつけておくと安心です。

背中｜シワ・たるみがあるとだらしなく見える

背中にシワやたるみがあると、だらしない印象を与えてしまいます。特に帯の上あたりは目立ちやすいため、着付けの段階でしっかりと引き締めておくことが大切です。

自分で着付けをする際は、背中のシワやたるみに気づきにくいため十分な注意が必要です。もし自分で着付けることに慣れていないなら、サロンのプロに着付けをお願いするとよいでしょう。

浴衣が着崩れた際の簡単な直し方

浴衣は動いているうちにどうしても着崩れてしまうことがあります。着付け直しが難しい場面でも、ポイントを押さえれば自分で簡単に整えることが可能です。

衿元の崩れを直す場合｜背中側の衣紋（うなじのあたり）を軽く引き下げる
裾が広がったり下がったりした場合｜左右の浴衣の端を引っ張る
帯が下がってきた場合｜帯を持ち上げ、帯の下に手を差し込んで整える

いざという時のために覚えておきましょう。

衿元の崩れを直す場合｜背中側の衣紋（うなじのあたり）を軽く引き下げる

胸元が開いてきたり、衿がゆがんでしまったときは、以下の手順で整えましょう。

左の「身八つ口（脇の空いている部分）」から左手を入れ、内側の衿（右側＝下前）をつまむ
右手で外側の衿（左側＝上前）を同じ高さでつまみ、左右にやさしく引いて衿を整える
おはしょりを下方向に引っぱると、胸元のたるみもすっきり整えられる

崩れやすい衿元は、帯や背中のゆるみも連動するため、全体を見て調整することが大切です。

裾が広がったり下がったりした場合｜左右の浴衣の端を引っ張る

裾が長くなったり開いてしまったときは、以下の順で外側から整えるだけでも印象が変わります。

左側の身頃（上前）を一度開き、右側（下前）の端を引き上げて腰紐や帯の中に差し込む
上前も同様に整え、全体のバランスを見ながら裾を調節する
腰紐がある場合は、少しきつめに結び直すとその後の着崩れ防止につながる

裾の整え方ひとつで、歩く姿が格段に美しくなります。

帯が下がってきた場合｜帯を持ち上げ、帯の下に手を差し込んで整える

帯がゆるむと全体の印象が崩れるため、手早く直す工夫が役立ちます。以下のポイントを参考に治しましょう。

帯を持ち上げ、帯の下に手を差し込んで整える
結び目が緩んでいる場合は、結び目を上方向に締め直して位置を整える
それでも帯全体が下がる場合は、帯と浴衣の間にハンカチや薄手のタオルを差し込んで隙間を埋める

応急処置を知っておけば、外出先でも安心して過ごせます。

浴衣を綺麗に着付けするコツ

浴衣を着付ける際には、ちょっとしたコツを押さえるだけで、綺麗でぐっと洗練された印象になります。

半衿が2cm程度見えるように前合わせをする
後ろの襟（衣紋）を指1〜2本分抜く
着付けのプロに依頼する

順に解説します。

半衿が2cm程度見えるように前合わせをする

浴衣を着るときは、半衿を2cmほど見せるのが基本です。一般的に浴衣では半衿を使用しません。しかし、フォーマル感を出したい時は襦袢と一緒に半衿を使用したり、重ね着風にレース半衿を使用したりすることがあります。

半衿は広く見えすぎるとだらしない印象になり、逆にまったく見えないと詰まったような重たさが出てしまいます。

ちょうどよく半衿をのぞかせることで、顔まわりが明るくなり、上品に見えるでしょう。細かな部分まで意識すれば、全体のバランスも美しく整います。

後ろの襟（衣紋）を指1〜2本分抜く

後ろ襟を指1〜2本分ほど抜いて着付けることで、うなじがすっきりと見え、女性らしい美しさや涼やかさが際立ちます。

とくに髪をまとめたアップスタイルの場合は、襟の抜き具合が目立つため、丁寧に調整するのがポイントです。背中のラインを意識すれば、後ろ姿まで美しく整います。

ただし、あまり抜きすぎるとだらしなく見えるため適度な加減が大切です。

着付けのプロに依頼する

浴衣を綺麗に着る自信がないときは、プロにお願いするのが安心です。着付けのプロに依頼すると以下のようなメリットがあります。

慣れていないと時間がかかる着付けも、短時間で美しく着付けてもらえる
身体にフィットするように整えてくれるため、着崩れしにくく長時間でも快適に過ごせる
衿の角度や帯の形、後ろ姿まで丁寧に調整してくれるので、どこから見ても美しく写真映えも抜群

自分では難しいポイントも、プロの技術で安心して任せられます。

浴衣を正しく綺麗に着付けたいなら『アトリエはるか』がおすすめ

浴衣を正しく綺麗に着付けたいなら『アトリエはるか』がおすすめです。

駅チカ・駅ナカで通いやすい
有名ブランドのトレンド浴衣をレンタル可能
約20分と短時間で着付けられる
ヘアメイクもあわせて利用できる
クリーニングなしで気軽に返却できる

それぞれの魅力を詳しく紹介するので、手間なく美しく浴衣を楽しみたい方は利用を検討してください。

駅チカ・駅ナカで通いやすい

『アトリエはるか』は、駅構内、駅近ビルなどに多くの店舗を展開しています。通勤・通学のついでやイベント当日の移動中でも気軽に立ち寄っていただけます。

駅チカ・駅ナカの店舗が多いため、雨の日でも濡れずに移動可能です。浴衣を着た状態での移動でも、天候を気にする必要がありません。

有名ブランドのトレンド浴衣をレンタル可能

『アトリエはるか』では、有名ブランドのトレンドの浴衣をレンタルできます。取り扱う浴衣は、老舗のきもの専門店『きものやまと』が手がける上質でおしゃれなものばかりです。

毎年のトレンドに合わせた柄や色味を揃えており、自分に合った1着がきっと見つかるでしょう。購入すると高額になりがちな有名ブランドの浴衣を、気軽に着用いただけます。

約20分と短時間で着付けられる

『アトリエはるか』ならプロのスタッフが、20分ほどでスピーディーに着付けします。時間に余裕がない日でも安心して利用できるため、忙しい人にぴったりです。

また、短時間でありながら仕上がりは美しく、自分で着付けをするのに比べて圧倒的に着崩れを起こしにくいです。動きやすく快適に過ごせるので、イベントや長時間の外出をしたい人はぜひご利用ください。

ヘアメイクもあわせて利用できる

『アトリエはるか』では着付けと一緒に、ヘアセットのサービスも利用可能です。和風アレンジや編み込み、アップスタイルなど、浴衣姿に似合う髪型をプロが丁寧に仕上げます。

さらに、フルメイクのサービスも用意しており、自分に合った色味や質感でトータルコーディネートが可能です。髪型とメイクが整えば、全体に統一感が出て写真映えも格段にアップするでしょう。

クリーニングなしで気軽に返却できる

『アトリエはるか』でレンタルした浴衣は、着用後そのまま返却可能です。自分で洗濯やクリーニングに出す必要がないため、手間がかかりません。

レンタル期間は2泊3日で、返却は店舗持参だけでなく郵送もできます。仕事などでなかなか時間が取れない人でも、返却に関するストレスなく浴衣を楽しめます。

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レンタルやヘアセットも一緒に利用できるので、浴衣姿をトータルで整えたい方にもぴったりです。着崩れの心配も少なく、一日を安心して過ごせます。特別な日の浴衣コーディネートは、信頼できるプロに任せましょう。

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